「私」っていう一人称はひょっとして世界の中でも相当長い方なんじゃないか。
そう思い始めてからもう四半世紀経つ。
「人」が話したり、文章を書いたりするのはほとんどが
「個人的見解」であることが多い。
なのに日本語で書かれた文章には、
「私の考えですが」
「私が思うに」
などという注釈が目立つ。
これが文章のリズムを崩している。
「私」
「わたし」
「WATASHI」
長いっ!!!
美しい文章にはリズムがある。
村上春樹さんの文章は美しい。
しかし真似るには、私に超えられない障壁がある。
「僕」
「ぼく」
「BOKU」
何回ボクボク言うんだろうと思うくらい「BOKU」の連発だ。
これが村上節っぽくなっている。
読むたびに悔しくなる。
私に「僕」は使えない。
余談
数年前にこの本が出版された時には
タイトルを見て大爆笑した。
もちろん内容は文体のことでも「僕」という一人称のことでもなかった。
そして主人公の一人称はめずらしく「私」だった。
やはり「僕仕様」の時ほどには連発出来ないものだなあと思う。
それでも最初から最後まで漂うこの「美しさ」は何だろうと思いながら幾度も読み返している。
そんなわけで、説明になっているかどうかわからないが、
文章を書くとき「私」という言葉は極力排除している。
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