KATSUZETSU3 舌音は許してもらえない。

KATSUZETSU

KATSUZETSU2

滑舌について書き綴っております。

舌音(ぜつおん)の話から始めているのには理由があります。

テレビや舞台など「表現の場」で話すプロの方達は、
舌音、特にラ行の発音をクリアしています。

ラ行の発音が甘いのは子役だけです。

ラ行は
必ず!
美しく発音することができます。

なんらかの身体的事情がない限り、
必ずクリアできます。

ドラマの素敵なシーンを想像して見てください。

「愛してる」が「アイシテウ」になったら、
滑ってしまいます。

ホームドラマで夫婦問題が盛り上がった局面、
「離婚して欲しいの・・」「イコンしてほしいの」は悲しいです。

事件モノでは、刃物を持って襲いかかってくる犯人が、
「コロシテヤル〜〜!」というセリフを、
「コオシテヤウ〜〜〜!」という発音だと、
急に安物ビデオを観ているような気分になってしまうでしょう。

ラ行をしっかり訓練することで、
舌の筋肉が使いやすくなり、
自然と舌音の行全てが綺麗になるという人も、
いるくらいです。

ラリルレロ
リルレロラ
ルレロラリ
レロラリル
ロラリルレ

この訓練をする際は、
空気を上顎にあてながら、
しっかり発音していきます。

上顎の喉側を舌で触ってみると、
少し柔らかくなっている部分があります。

ここに呼吸をあてて響かせます。

発音しづらいという方は、
舌の筋肉が凝っている可能性が高いでしょう。

舌の根元の筋肉

文章では伝えづらいのですが、まさにこれってイラストを発見

リンク元はこちらです。(202510消えていますが引用元なのでおいておきます。)
https://www.kokucare.jp/training/training/kokushuikin/

ここをグリグリ揉みましょう。

揉んだ後はラ行が発音しやすくなっているはずです。

今日も素敵な1日を!

 

ちゃお

 

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KATSUZETSU について、この時はサ行とシャ行のみで終わりましたので続きです。

「サ」行の音が「タ」行に近い方

舌先がしっかりと、前歯の根元に当たっているかを確認してみましょう。

確認ができたら、

サスィスセソ
スィスセソサ
スセソサスィ
セソサスィス
ソサスィスセ

↑↑これを音読して、
舌の位置を確認してみてくださいね。

アワヤ喉、サタラナ舌にカ牙サ歯音、ハマの二つは唇の軽重

と、外郎売(ういろううり)の中にもあるように、
サ行は舌音(ゼツオン)舌を使って発音しますので、舌の位置を確認します。

そして、次のサ行の次にあるタ行というのは、3つの子音で作られているのです。

タチツテト

は、

タティトゥテト

と、

チャチュチュチェチョ

と、

ツァツィツツェツォ

の、

3つの子音からできています。

ですからこれについても、
分解して練習します。

タティトゥテト
ティトゥテトタ
トゥテトタティ
テトタティトゥ
トタティトゥテ

ツァツィツツェツォ
ツィツツェツォツァ
ツツェツォツァツィ
ツェツォツァツィツ
ツォツァツィツツェ

チャチチュチェチョ
チチュチェチョチャ
チュチェチョチャチ
チェチョチャチチュ
チョチャチチュチェ

 

それぞれ、舌の位置が違うことを確認してみてください。
「感覚がわからない」と言う方は、
録音して聴いてみましょう。

 

 

タ行まで来たので、舌音は後1行。

ナ行はどうでしょうか?

やはりこの行も

ナ行とニャ行に分かれています。

 

ナヌィヌネノ
ヌィヌネノナ
ヌネノナヌィ
ネノナヌィヌ
ノナヌィヌネ

ニャニニュニェニョ
ニニュニェニョニャ
ニュニェニョニャニ
ニェニョニャニニュ
ニョニャニニュニェ

この行になると、人によっては
口の中の音「ペチャ」という音が出るかもしれません。

 

本番ではマイクが拾うこともあるでしょう。

なぜ、拾うのか?
それはマイクが近いからです。

しかし、マイクを離すには、
ある程度の声量が必要です。

だから毎日練習しましょう!

声帯は使えば使うほど鍛えられます。

顔の筋肉を動かすのでタルミ防止になります。

法令線も薄くなります。

そして何よりも、
口の周りの筋肉って、
使ってあげることで、幸せホルモンが出るそうですよ。
なんと言っても笑顔の筋肉ですから。

滑舌がよくなる、
声がよくなる、
フェイスラインがスッキリする、
笑顔が素敵になる、
って、

なんだか楽しそう、、そんな風に思いませんか?

今日も素敵な1日を!!

 

ちゃお💕

 

 

 

 

KATSUZETSU1

滑舌(かつぜつ)について語り始めるとおそらく私は、
日が暮れて夜が明けてモーニングを食べ終わってまたもや再開して・・何時間喋るでしょうか。。

それくらい、悩んできました。

だって、「ブツブツさん」だったから。

 

ブツブツいうだけで何を言ってるかわからない人だったのです。

どれくらいのブツブツさんだったかというと、
中学の部活の最中、顧問の先生に、
「集合かけて」と言われて、
「しゅ、しゅご・・・」どうしても言葉をだすことが
できなかったと言うくらいのブツブツさんでした。

なぜブツブツと言われるのか、

他の人と何が違うのか、
声の大きさなのか
音の高低なのか
話すテンポなのか
文章のセンテンスなのか言葉選びなのか
文頭に何を持ってくればいいのか
または・・・

このようなことについては散々考えたのです。

そして、

最終的に
「滑舌」という壁に当たります。

1.早口言葉では直らない

滑舌という話題が出た時に、ほとんどの人が
「早口言葉をすればいい」と答えます。
本当にそうでしょうか。
そもそも、滑舌がよくない人と言うのは、
早口言葉を早口で言えない人のことではないでしょうか。
そこへ早口言葉の練習をいくらしたところで、
できるようにはならないのではないでしょうか。

私はできませんでした。

1年間毎日30分間、外郎売をやりました。
(ういろううり・有名な早口言葉の長文です)
「努力は裏切らない!」とよく言いますが、
この時は完全に裏切られました。

今になって思うことはこうです。

ピアノに例えると、
「鍵盤を抑えることも知らず、(音をならせていないのに)
ショパンのノクターンの練習をしていた」

マラソンに例えると、
「匍匐前進でマラソンしようとしていた」

大阪から東京に向かって南に走り始めた

すごく遠かったです。
パスポート必要でした。
通れない国なんかもあって、、
(すみません本題に戻ります)

2.呼吸の量が足りていない

人前で話をするための声の出し方など、
系統立てて学んだことのない方がほとんどです。
ですが、圧倒的に呼吸の量が足りていない人が多いと言うのが、
ここ1年ほど演技指導という形で色んな方々に関わってきて感じるところです。

呼吸の量というのは口の中に響かせる空気の量のことです。

子供の頃使ったリコーダーを連想していただきたいのですが、
吐き出す呼吸が少ないと、音がきれいに響きません。

口の中に響かせる時、息を上顎(うわあご)に当てる意識を持つと、
わかりやすいでしょう。

「カッ!」

と叫んでみてください。

上顎に空気があたった感じがしませんか?

 

 

3.正しいフォーム

スポーツにはなんでも正しいフォームがありますね。

バッターボックスに入っても、外側にバットを構えていては、
永遠にヒットは打てません(暴投とかのツッコミはなしで)

 

伝統ある滑舌の練習方法でも、
やり方を考えるべきものがあります。

アイウエオ
イウエオア
ウエオアイ
エオアイウ
オアイウエ

ご存知の方も多いでしょう。

最初の問題はサ行です。

サシスセソ
シスセソサ
スセソサシ
セソサシス
ソサシスセ

この時点で子音(しいん)が2種類出てきています。

サ行とシャ行です。

つまり、
サスィセソ
のサ行と、

シャシシュシェショの
シャ行の2種類が入っています。

そんなわけで、
サ行をきれいに発音するには!
(口を動かしてみてください)

サスィスセソ
スィスセソサ
スセソサスィ
セソサスィス
ソサスィスセ

シャシシュシェショ
シシュシェショシャ
シュシェショシャシ
シェショシャシシュ
ショシャシシュシェ

サ行とシャ行では、
舌の位置が違いますね。

sa si su se so

sha shi shu she sho

と、ローマ字にするとよくわかります。

こんなのをワークショップでやっていると、
なんと、
「思っていたのと舌の位置が違う!!」
なんて人が現れてびっくりしました。

確かに彼女は普段から、
サ行とタ行の区別がつきにくい発音をされていたのです。

「サ」の音は、
舌先を前歯下側の根元に当てて発音しますが、
これが上の歯に当たっていたそうです。

舌先が上だと「タ」としか発音できません。

このタイプは何故か関西に多いようです。

ある有名アナウンサーの先生は、
「関西人は日本一サ行がタ行に近い」
とおっしゃっていました。

日本一って・・笑。

滑舌の話はまだまだありますが
とりあえずこの変で、いや辺で。

今日も素敵な1日を。

 

ちゃお

 

 

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