中学に入ったばかりの頃、
英語は新任の先生でした。
初めて英語の授業を受ける私たちと、
先生が初めての先生が、ある日この単語が出てきたときにおっしゃいました。
「名前をナメたらいかんぜよ」
そう言った後、不敵な笑みを浮かべ、
黒板に「name」と書いて「もう覚えたね」と、
次の単語へと授業を進めたのです。
習ったことは遥か雲海の彼方へと消えて行っている私ですが、
この時の言葉だけは忘れられません。
「ナマエ」というとてもとても大切なコレの取り扱いが、
雑な方が多いからです。
「自社名」
「自社の製品名」
これをプレゼンの中でサラーと流してしまうのは
とんでもないことです。
名前がないというのは指標がないということです。
指標がないと言うことは、どんなに素晴らしい話をしても
「なんとなく」しかわからないということです。
記憶にも残りにくくなります。
名前がなければそれは、
いるのかいないのかわからない透明人間のようなもの。
名前がなければ概念でしかありません。
名前を間違えれば全く別のものになってしまいます。
名前が違えばその価値はスカイツリーから真っ逆さま。
「そんなおおげさな」と思われますか?
ルイヴィトンとルイピトン
マクドナルドとワクドナルド
ケンタッキーとポンキッキー
全然違うではないですか
「名前」は
こんなにもこんなにも、と言うくらい、
明瞭に美しく強調して、
伝えられるべきものなのです。
イベントの司会進行も、
プロではない方がされることが結構ありますね。
名前を間違える方はプロではありません。
会社員時代、
社の大切な大切な式典の時のことです。
N○K元アナウンサーの方が司会をされていて、
事前の確認を一切なさらず、
本番中に名前を間違えたり噛んだりされているのを、
横目でプルプル震えながら見ていましたが、
それはプロではありません。
そんなにも大事な名前ですから、
どんな名前の方でも、
振り仮名を確認しに行きます。
そう、
どんな方にも!です。
もしあなたなら、
こんな名前の方のご紹介、
なんて読まれますか?
上田 一郎 様
確認に行く?行かない?
答え
必ず行くんです。
確認という作業はとても大事なのです。
名前をナメたらいかんのです!
「上田」という苗字の読み方は
うえだ だけではありません。
かみた
かみだ
あげた
じょうた
うえた
かんだ
下の名前も「いちろう」だけではなく、
かずお、いつろう、その他など。
ドラマや舞台の場合も、
初めての登場シーンでは、
ほとんどの場合、誰かがはっきりと「名前」を呼びます。
そこで観衆は「認識」できるわけですが、
これを聞き取れなかった場合、
モヤモヤが募り、
最終的に、
「なんだかよくわからなかった」と言うことにもなりかねません。
名前は「燃える命」です。
と、ゴダイゴも言ってます(古!)
名付けることを「命名」と言うくらいですから。
自己紹介やプレゼンでも
そのほかどんな場所でも、
「命」の取り扱いを間違ってはなりません。
今日も素敵な1日を♪
ちゃお♪