扉を叩いたのは、
電通ビルの中にあった「大阪テレビタレントセンター」
毎日夜6時から9時まで3時間の授業が週5回 1年間。
700時間以上のレッスンや講義。
テレビやラジオなど、メディアでの話し方を徹底的に学習したのです。
その1年間を終えた後の出来事です。
同級生のHから
「初の運動会を学生主催でやるから、司会をやって欲しい」
喜んで引き受けた私。
すでにイベント司会を何件かこなしていました。
「今回も大成功させて次につなげるのよ!!」
当時は実績作りに必死だったのです。
当日。
開始のアナウンスを滑らかに始めた私。
おかしなことに気付きました。
こちらを向かない観衆。
学生たちは雑談で盛り上がっています。
これではいけない。
声のボリュームをあげます。
スピーカーも最大にあげてもらいます。
しかし、ここは屋外。
屋内の様に反響しません。
学生スタッフが走り回って、
場内整理をしていきます。
しかし、進行状況が全体に伝わらない・・
Hが私のいる本部席に超ダッシュで飛びこんで来ました。
「なんだよそれ!!」
「フツーにしゃべってよ!!フツーに!!!
アナウンサーの真似事しないで、しっかり進行してよ!!!
どなっても叫んでもいいからさ!!!
そんなテレビ見たいなしゃべり方したって、学生には聞こえないよ!!」
そうなんです。
私は一体何を学んでいたのでしょう。
足元がガラガラと崩れ落ちる様な出来事でございました。
出版パーティーや、
イベントなど、
全てが御膳立てされた場所でマイクを持たせていただき、
よかったよーなんて言われてその気になっていました。
フォーマルな場所では良かったかもしれません。
しかし今回の様な状況では、
極限までの
「勢い」が必要だったのです。
勢いと言えばあれです。
バナナの叩き売り
呼び込み
試食販売
事件物ドラマに出てくる
「大変です!!2丁目の◯◯で通報がありまして」
「お客様の中にお医者様はいらっしゃいますか?!」
アニメの決め台詞でも出てきます
「月にかわってお仕置きよ!!」
「元気100倍アンパンマン!」
イメージできましたでしょうか。
そう、アナウンサー風に、
「元気100倍アンパンマン・・」では、
勢いが足りない訳ですね。
そんなわけで、
進行表には、
「つなひきをおこないます」と書いてありますが、
このように行いました。
「さぁぁぁぁ!!いよいよ綱引きだ!!
命をかけて闘えぇぇぇ!!」
場内は笑いに包まれます。
振り向いてもらうためには、
滑り台を滑るように、
上から下にしゃべります。
緊急度を高めるには、
この傾斜をあげます。
話し方もプレゼンもTPO
今日もステキな1日を♪
ちゃお♪